ダイヤモンド就活ナビTOP > 就活コンテンツ > インターンシップに参加しよう! > 夏休みのインターンシップ

キャリアカウンセラーに聞く!夏休みのインターシップ

キャリアカウンセラー 斎藤幸江さん
さいとうゆきえ
就職・採用アナリスト/公益法人 日本生産性本部認定 キャリア・コンサルタント

武蔵大学、宇都宮大学、法政大学ほかにて、キャリア教育科目授業講師および就職ガイダンス・セミナー講師、就職相談員など。
近著に「改訂版 実践キャリアデザイン論 30講」(共著 日本生産性本部)、「Campus キャリア'19」(大学通信/毎日コムネット)。


インターンシップを考える
 就職情報サイトの公開が遅くなると共に(以前は前年公開)、インターンシップを導入したり増やしたりする企業が増加しています。サイト公開の前に、業務内容や仕事の内容、企業の雰囲気などの情報を伝えて、学生に興味や理解を促すというのが、その目的です。さらに、ここ数年は求人倍率が上昇しており、人材の獲得競争が激化しています。以前は、インターンシップは選考とは無関係とされていましたが、最近は、選考の一貫として考えたいという企業も増えてきました。これに伴い、1 dayなどの短期のものが主流になりつつあります。
 今や参加率は7割と言われるほど普及したインターンシップですが、一方で、「周りがみんな参加するから」、「行った方がいいと言われたから」、「メールでお勧めされたから」といった受け身の学生が年々多くなっていると言われています。
 時間と労力、そして交通費などを使って参加するのですから、価値あるものにしてほしいですね。「選考には関係ない」と言っている企業でも、学生の印象は、覚えているものです。巨額の賃金を支払う人材かどうかを判断する際に、実習時の印象が決め手となることもあります。
 本稿では、インターンシップを価値ある経験にするためのポイントを解説します。

応募から終了まで
1. 目的を設定しよう!
 主体的な参加の第一歩は、目的の設定です。でも難しく考える必要はありません。「大好きな会社の仕事を理解する」、「職場の人の動きから、必要なスキルや姿勢を理解する」、「初めての環境や人に接して、自分がどう振る舞うかを観察する」…など、なんでも構いません。他の学生と一緒に進める内容であれば、「自分以外の志望者の考えや行動を知る」という目的も持てるでしょう。

2. 応募先を選ぼう
 志望企業や興味ある職場があれば、応募先選びは簡単です。しかし、そうでなくても、目的が決まれば、それに合った職場を選べます。「営業って、淡いイメージしかないけれど、実際は、どんな仕事かな?」と知りたくなれば、「営業が分かるインターンシップ」を選べばいい。初めての経験をしたいなら、体験型で専門知識不要のものに参加するのもいいですよね。「ユニークな学生は何を考えているんだろう?」と興味を惹かれたら、変わったテーマのインターンシップに飛び込むのも、面白いかも!?
 最近は、「企業のことも、仕事のことも、全く知らずに参加するのは、マズい」と心配する学生が増えています。しかし、企業側は、「知らないから知って欲しい」と切望しています。好奇心こそが、インターンシップを充実させる原動力です。ワクワクするプログラムに出会ったら、思い切って飛び込みましょう。
 人気企業のインターンシップは、選考を実施するところもあります。入社志望の選考とは内容は異なりますが、志望企業に対してアピールしたり、面接を体験したりすることは、就活のシミュレーションにもなります。インターンシップの選考で落ちたからといって、本番の採用選考ではねられたり、マイナス評価になることは、ありません。これからの数ヶ月で、アピール力を磨きたい!と思ったら、志望企業のインターンシップに応募して、今後の課題を見つけるのもいいですね。

3. 応募する
 応募先が決まったら、参加の動機とあなた自身について整理しましょう。なぜ、あるいはどういう興味を持ったのか―ロジカルな説明である必要はなく、本音を伝えることが重要!!―、どんなことを期待しているのかが、参加の動機になります。あなた自身については、わかる範囲で自分の長所やそれを活かせたエピソードをまとめましょう。
 就職活動はまだちょっぴり先です。今から完成度を上げなくても、「自分自身の気持ちや特徴をしっかり伝えたい」という意思が現れる表現ができれば、充分です。
 競争率の高い応募先の場合、プログラムの内容やその企業の特徴を調べて引用しながら、あなたの期待を表現しましょう。
 選考がない場合も、上記の整理は重要です。前向きになれるし、その結果、あなたを歓迎しようという職場ムードの醸成につながります。

4. 準備する
 応募先やスケジュールが決まったらできるだけ、準備をしましょう。応募先の業務内容や特徴、基本的なビジネスマナーを把握しておくと、いいでしょう。特に、初めての環境が苦手な人には、「予習をした」という自覚が不安の解消になります。
 さらに、ある程度の準備をしていれば、「教えがいがある」、「ウチの会社に本当に興味を持ってくれているんだ」と、受入側に感じてもらえます。忙しい中、どこまで学生のサポートをするのかは、その担当者次第です。「魅力あるインターンシップ生」なら、より多くのサポートを得られます。
 インターンシップの成果をはっきりさせるには、実習に入る前に、インターンシップ先の企業や職場のイメージ、仕事に対する自分の知識や予想などのリストアップが役立ちます。専門的な内容だけでなく、たとえば、「オフィスには、デキる感じの社員がたくさんいる」、「営業の人は、明るい」、「積極的な学生がたくさん参加しそう」といったもので構いません。実習の中で「これらをひとつひとつ確かめよう」という意識を持てると、モチベーションを上げやすくなります。さらに、誤解や根拠のないイメージを正したり、職場や参加者を細かく観察するようになり、多くの気づきを得やすくなるといった効果があります。

5. 好奇心全開で取組む
 インターンシップには、見学中心のものもありますが、グループワークなど体験型のものも多くあります。後者が苦手なら、最初は前者のタイプに参加して慣れるといいですね。過度の不安や緊張は、「うまくやれるかどうか」、「自分がどう見られているか」といった意識を強めてしまいます。すると、ここで吸収しようという意欲を持ちにくくなってしまいます。
 好奇心は、吸収力、すなわちインターンシップの成果に直結します。「うまくやろう」、「失敗しないようにしよう」と自分にプレッシャーをかけるより、「何をするんだろう?」、「どんな人がいるんだろう?」と未知の世界を楽しむ気持ちで参加しましょう。それがモチベーションを上げ、周囲に対して良い印象を与えます。「この学生と一緒で良かった!」、「楽しい!」と感じてもらえたら、お互いにとって充実した時間になるはず。期待を高めてワクワクしながら、参加しましょう。「呼ばれたから、来ただけで、ガチでワークとか、無理」などと否定的な姿勢なら、参加しない方が、自分はもちろん、他の学生のためにもなります。
 余裕があれば実習中に、「メモを取る」、「自分の意見や考えを整理する」、「気になることを質問してみる」など、作業目標を立ててみましょう。達成することで、より実りある経験になります。マナーなど、わからないことがあったら、率直に聞きましょう。

6. 評価を歓迎する
 他人の視点を借りることで、より客観的な自己分析ができます。自分で分析すると、印象というバイアスがかかりやすいからです。当たり前にできるほど得意なのに、本人はそれを強みだと自覚していないことも、よくあります。そんな特徴を発見するためにも、周囲の評価やコメントを歓迎しましょう。できれば、あなたから質問してみましょう。「私はどんなタイプの社会人になりそうですか?」、「就職に向けて、伸ばした方がいい、あるいは改善すべきと思われた点はありますか? 理由も伺えますか?」などが、質問例です。聞いた後は、お礼はもちろん、あなたなりのコメント―「〜な点は、今まで気付きませんでした!」などーをフィードバックしましょう。信頼関係の構築やさらなるコメントを引き出すのに役立ちます。

7. 振り返る
 実習を終えたら、目的や実習前のイメージを思い出しながら、振り返りましょう。また、何に興味を惹かれたのか、印象に残ったことは何かを冷静に分析すると、あなたの就職先への期待やあなたの考え方の癖などが見えてきます。たとえば、とても社員同士が仲良く、いい雰囲気だと思ったのであれば、社風や人間関係が、志望先選択の重要なポイントになるかもしれない。グループワークが予想以上にうまくいったのであれば、いつも自分を過小に評価する癖があるのかもしれない、などです。
 さらに、振り返った結果をもとに友人や先生、家族など周囲の人に報告してみましょう。新たな気づきが得られたり、成果を客観的に見直せます。

 初めてで不安だったり、面倒だと思ったりする人もいるかもしれません。でも、大切なのは、「絶対、実りあるインターンシップにする!」という強い意思。自分や仕事を知ることを楽しんで、参加して下さい。
インターンシップに参加しよう!INDEX このページのTOPへ

新規会員登録